クラミジアの検査:カテゴリー

クラミジアの抗原検出法(PCR法)

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クラミジアの抗原検出法にはPCR法が主流です。
PCR法は感度が高く検体の中にクラミジアの細胞が1個あれば検出が可能といわれます。

この方法は遺伝子の一部をコピーすることで感度を高めていますがそれがうまく作れない場合には感度が落ちます。コピーを作るときの技術が難しいとされ、クラミジアに似た遺伝子
配列の混入物によって誤った判断をする危険性もあります。

そのほかに尿道、直腸、鼻咽頭粘膜などの細胞もクラミジア菌の検出のために利用可能ですが、腹腔内の細胞は簡単には採取できません。この方法の欠点は体表面に近い部位の細胞しか採取出来ないということです。

また、腹腔内の直接感染を診断するためには血液中の抗体検査をすることになります。

他の検査方法に比べると非常に感度がいいので、郵送検査や臨床的に通用する検査法としてはPCR法と、IDEIA法くらいでしょう。

最近では検査法も改良が進み感度が非常に向上していますが、PCR法と同等もしくはそれ以上の検査方法はまだないようです。

実際の検査方法(PCR法)】
1)女性の場合
初感染部位である子宮頸管の頸管上皮細胞が検体になります。
(膣分泌液を採取、検査します)

2)男性の場合
 子宮頸管のかわりに尿道(検尿)の検査をします。

【検査結果の見方】
この検査でクラミジア菌自体がその部位に存在するか否かを知ることができます。
すなわち、現在感染しているかどうかがわかります。陽性であれば治療が必要です。


クラミジアの血中抗体検査とは

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クラミジアの血中抗体検査は血清中の免疫抗体を測定します。この方法の利点は検査材料
が血清を用いるので擦過抗原検査と比べて検体採取が容易で採取部位や採取方法により
バラツキが少ないことがあります。


クラミジアは感染後しばらくすると自覚症状が消えて、感染した菌が今どこに存在するの
か不明になることがあります。


さらに感染した時期がいつか分からない場合は感染した菌が体の奥へと侵入していき、検査
した場所にクラミジア菌が検出できない場合もよくあるのです。

つまり『検査をしたのに陰性だった』という事態もあるのです。


感染後時間がかなり経過してしまった場合や、感染時期をいつか特定できない場合には
抗原検査が陰性にでる時がありますので、血中抗体検査法で検査したほうがより正確な
結果がでるようです。


(血中抗体検査の見方)
体内に病原菌が侵入した際にその病原菌と戦うために免疫グロブリンが生成されます。
免疫グロブリンには5種類がありますがそのうち2つの組み合わせによって感染状態、
感染してからの経過時間が推定できます。

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  【抗体IgA】       【抗体IgG】           【判定の仕方】
活動性をみる       感染の既往歴をみる
各種粘膜・唾液・涙に有
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    −            −      ⇒   感染していない

    +            −      ⇒   粘膜に感染している可能性有
                              (初期の感染)  

    −            +      ⇒   感染歴がある
                            (抗原検査が陽性なら、現在感染している)

    +            +      ⇒  過去感染して、現在も感染状態
                            (感染が慢性的な状態)
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【判定】
index
0.90未満    ;   −      
0.90〜1.10 ;  (+−)   ⇒10日以降に採取の血液での再検査をお勧めします。
1.11以上    ;  +

【抗体IgM】 感染すると最初に増えるがすぐ消える。

IgA抗体値が高いとき;クラミジア感染が現在活動的である(⇒他人に感染する可能性が高い)
IgG抗体値が高いとき;クラミジアに感染した(既往歴)ことがある

以上2点を推測するのに利用されます。

抗体検査は抗原検査が困難な場合の補助診断としてその利用価値はありますが、確定診断
にはなりません。

クラミジアに感染すると子宮頸管⇒子宮内膜⇒卵管上皮さらに腹水中へと上行性に進んで行
きます。このように慢性的に感染した事例では、子宮頸管内にクラミジア菌の存在しないことが
少なくありません。

特に問題になるのは継続感染です。薬をきちんと服用しないなどの治療が不充分な場合もあ
てはまりますし、このような事例では抗体価が順調に下降していきません。

このように「抗体価の下降不良」では継続感染に注意が必要です。



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